GmailがPOP3によるサードパーティからのメール取得を終了

「SAVACAN」担当のMKです。

Gmailでは、サードパーティアカウントのメールを、POP3にて取得する機能が提供されておりました。
しかし、Googleは2026年1月をもってこの機能の提供を終了すると発表しました。(この記事を書いている2026年2月4日現在、まだGmailでのPOP3受信ができました。2026年4月から利用不可となるとの情報もあるようです)
これにより、これまで届いていたメールが届かなくなるなど、トラブルの発生が見込まれます。

今回は、GmailでのPOP3受信提供終了に伴う影響と、対応策について扱いたいと思います。

弊社では、メール配信の安定性を確保するための対応策についても情報を整理しており、今後も状況に応じてお知らせしてまいります。

目次

どのようなユーザーが影響を受けるか

影響を受けるのは、
GmailにてGmail以外のサードパーティーメールサービスのメールを、POP3形式で受信していた場合となります。

Gmailアドレス(@gmail.com)自体のPOP3およびIMAPの提供に変更はありませんので、これまで通り利用が可能です。
また、後ほど扱いますが、サードバーティーメールをIMAPで受信している場合も影響はありません。

POP3とIMAPの違い

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、今回のポイントである「POP3」と「IMAP」の違いについて、簡単に解説したいと思います。

POP3形式は、かつて主流であったメール受信方式です。昔は今ほどサーバーのデータ容量が豊潤では無く、インターネットも決まった場所でのみ利用できるものでした。また、受信端末も1人1台程度が一般的でした。

実はIMAP形式も同じような時代に作られましたが、インターネット自体が今ほど普及しておらず、受信端末も複数存在しなかったため、あまり需要がなかったようです。

しかし、今ではインターネットへの常時接続が当たり前で、スマートフォンやパソコンなど1人で複数の端末を扱う方も増えました。各デバイス間でメールアカウントの状況を共有したいなどの要求が高まり、IMAP形式の利用が増えていきました。さらに、サーバーストレージの容量単価もぐんと安価となった結果、今ではIMAP形式が主流といえる時代になりました。

スクロールできます
メールデータ保存先サーバー上の
データ保持期間
複数端末での受信サーバー容量負荷
POP3受信端末受信時に削除
(設定により保存も可)
IMAPサーバー無制限
(提供元による)
(容量制限もできる)
POP3とIMAPの比較

メール配信事業者に影響はあるか

直接的な影響はありませんが、配信先のメールアドレスがGmail上でPOP3受信されていた場合、メール自体は届いていますがGmailで取り出す事が出来ないため、結果としてメールが届かないなどのクレームに繋がる可能性があります。

メール配信完了後のユーザー様利用環境の問題となるため、配信者側の環境からは検知できません。
本件を正しく把握していないと、原因の究明に多大な時間を労する事になるでしょう。
なかなかにエンジニア泣かせな状況ですね。

対応方法

GmailのPOP3受信仕様変更に対応する方法には以下のようなものがあります。

  1. IMAPでの受信に切り替える
    ご利用のメールサービスがIMAPに対応している場合、IMAP受信へ切り替えることで引き続きGmailでの受信が可能です。
    ブラウザ版Gmailでは設定できませんが、スマホアプリ版GmailではIMAPによるサードパーティメールの受信を設定できます。ブラウザ版と同じアカウントを使ってアプリ版Gmailにて必要なIMAP受信を行う事で、ブラウザ版にもメールが届いている状態を作れます。
  2. POP3対応のメールソフトを利用する
    Gmailでの受信はやめる方法です。
    ThunderbirdなどのPOP3受信に対応したメールクライアントソフトへ移行します。
    Gmailの機能を利用する事はできなくなりますが、引き続きPOP3受信での利用を継続することが可能です。
  3. メールをGmailアドレスへ転送する
    サードパーティメールの直接受信を止めて、Gmailアドレスへ転送させることで受信します。
    サードパーティメール側に転送機能がある事が前提となります。(転送に対応した別の受信環境を挟む形でも可)
    転送方式により、返信先が変わってしまい本来の送信元へ返らなかったり、Gmailのスパムフィルタではじかれるなど、リスクもある方法になります。
  4. 有償サービスであるGoogle Workspaceへ移行する
    独自ドメインで利用しているメールをPOP3受信している場合に可能な対応です。
    外部で運用している独自ドメインを、GoogleWorkspaceへ移行する事でpop3受信自体を無くします。
    Google Workspaceの利用料金が発生します。

※本記事では扱いませんが、IMAP間を疑似的に中継するツールもあるようです。これを活用すると、ブラウザ版Gmailのみの環境であってもIMAP受信と同じ状況を作れるようです。

まとめ

当社では、100%自社管理のメールサーバーを構築・運営しており、メールに関する知見を多数保有しております。
最近でも、本件の影響を受けてしまうお客様からのご相談も寄せられており、実際に当社メール環境へ移行いただいたお客様もいらっしゃいます。

当社は、メールの提供だけでなく、様々なご利用時のサポートも提供致しております。
もし他社様で断られてしまった内容や、悩まれている事案などございましたらお気軽にご相談ください。

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